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めまい大辞典では、目眩の原因・症状・対策などを一般の方にも分かりやすくご説明しております。

2019年3月 8日

回転性めまいの詳細

 「回転性めまい」の原因になる場所は、主に三半規管(さんはんきかん)です(脳の場合もあります)。

 三半規管は、耳の中の内耳というところにあり、平衡感覚を感じる器官です。
この中はリンパ液で満たされていて、体が動くと、このリンパ液も一緒に動きます。
このリンパ液の動きを三半規管が感じることで、体がどの方向に動いたのかを知ることができます。

 しかし、色々な原因でリンパ液が多くなりすぎると、リンパ液の圧力が高くなり、神経がその圧力と通常のリンパ液の動きを区別できず、体が動いたと勘違いしてしまいます。

 体に動きがあると、その動きに応じて目を無意識に動かすことで、平衡感覚を保ちます。
実は、体が動いてもいないのに、動いたと勘違いしてしまうと、目も自動的に動いてしまうことがあります。
その結果、体は動いていないのに景色が動いてしまい、グルグルと景色が流れる「回転性めまい」になってしまうのです。

 このような回転性めまいを起こす代表的な病気が、メニエール病です。病院でそのように診断された方も多いのではないでしょうか。


 また、平衡感覚を感じ取る神経を前庭神経(ぜんていしんけい)といいますが、この神経に異常が起きても「回転性めまい」が起こるのです。

 例えば、「前庭神経炎」などもめまいが起こる典型的な病気です。
また、自律神経の乱れで前庭神経の機能が低下し、めまいが起こる場合もあります。

 メニエール病も前庭神経炎も、病院で検査をしても「異常がない」と言われてしまうめまいも、そのほとんどは、自律神経の乱れが原因のめまいになります。


 また、三半規管の隣には蝸牛(かぎゅう)という場所があり、音を感知しています。
ちょうど三半規管と隣り合っているため、三半規管の障害が蝸牛に広がる場合があります。
この場合、めまいと同時に耳鳴りが起きることがあります。

 メニエール病や前庭神経炎は、めまいと共に耳鳴りが聞こえることがほとんどです。

 また、回転性めまいは、めまいのために気分が悪くなることで、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。


耳の解剖図

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