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めまい大辞典では、目眩の原因・症状・対策などを一般の方にも分かりやすくご説明しております。

2019年2月25日

手足に力が入らないフラフラするめまいの対策

前ページ「めまいの原因 - 手足に力が入らずフラフラする 詳細」で伝えたことの要点

  1. 手足に力が入らないめまいは、「思考」と「感情」と「体の動き」のつながりが分裂している。
  2. 思考は「頭」、感情は「心」、体の動きは「体」なので、頭と心と体が分裂しているめまいである。
  3. 頭と心と体がバラバラの方向に進もうとすると、疲れるだけで何も進まない。

▼手足に力が入るようにして、フラフラするめまいを治す。

 分裂した頭と心と体を繋げるには、全てが同じ方向に向くような体験をさせてあげる必要があります。
これができるようになると、段々とめまいは改善していきます。

 例えば、嫌いな人がいたとします。
これは心が嫌いと感じていますので、その心を大切にして、その人になんて言いたいのか(頭)、あるいは、その人に対してどうしたいのか(体)などを考えてください。

 もし、「バカヤロー」と言いたいとともに、蹴飛ばしてやりたいと感じたとします。

 すると…
心は「嫌い」。
頭は「バカヤローと言いたい」
体は「蹴飛ばしてやりたい」

 ということで、心と頭と体が同じ方向を向くことになります。

 もちろん、実際に相手にそんなことを言ったら後々大変なことになるでしょう。
代わりに、目の前にその人がいると思って「バカヤロー」と叫びながら、クッションか何かを蹴飛ばしてみて下さい。
すると、少しはスッキリすると思います。

 すでに、自然とやっている方もいると思いますが、もし、めまいの症状が出ているとなると、まだやり足りないのかもしれません。

 「これがめまいの何の役に立つの?」と疑問に思う方もいるでしょうが、これはとても大事なことなのです。

 めまいに深く関係する自律神経は、嘘か本当かを区別することが出来ません。
ですから、目の前に相手がいなくても、いると思って「バカヤロー」と言ったり、蹴飛ばしてみたりすると、自律神経はその相手に実際に言ったと感じるのです。

 すると、心と頭と体が同じ方向に進んだと感じて、とても気持ちいい感じになるのです。
これで頭と心と体がつながってくるのです。
すると、自律神経も整いやすくなり、めまいが治りやすくなるのです。

 もちろん、その人の前では、頭と心と体を分裂させて「嫌い」を出さないように我慢する必要があります。
普段から、頭と心と体をつなげておいて、必要なときだけ「分裂」させられればいいのです。

 重要なのは、分裂させ続けないということです。
意図的に分裂させることができれば、意図的につなげることもできるのですね。

 「分裂」の対策はこれだけではありません。
更に重要なことがあります。

 例えば、ダイエットをしているのにラーメンが食べたいとします。
ラーメンを食べてはいけないと「頭」は考えます。でも美味しいラーメンの臭いがしたら、体も心もラーメンが食べたくなります。

 この時、我慢できずにラーメンを食べるとします。その時に、頭のどこかで、「ラーメンを食べたら、ダイエットによくない」と考えているとします。
この場合、心と体はラーメンを食べながら気持ちよくなっているのに、頭は食べることを否定しているのです。

 その結果、心と体と頭は同じ方向を向けずに、美味しさも半減するうえに、なんとなく疲れてしまいます。

 どうせ食べるのですから、ラーメンの何が美味しいのか等を考えながら食べると、心と体と頭が同じ方向に向くことになります。
きっと、この方がラーメンの美味しさが深まって気持ちが良くなると思いませんか。

 ダイエットをしているならば、ラーメンは食べない方がいいのですが、あまり頭でそれを抑え込み過ぎると、頭と心と体が同じ方向を向かずに、疲れることもあるのです。
ダイエット自体も疲れて続かなくなります。


 めまいの対策にしては、あまり関係ないように思う方もいるでしょうが、実はこれ、めまいの改善にはとっても重要なことなのです。

 我々は社会生活を問題なく続けるために、我慢というものをします。
この我慢は、頭と心と体を分裂させることなのです。
重要なのは、自ら分裂させることもできるし、つなげることもできるという、自分自身が選択権を持つということなのです。

 分裂させすぎると疲れてしまうため、自律神経に負担がかかり、色々な症状が出てくるのです。
めまいはその一つに過ぎないのですね。


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